Vol12【伯母宅駐車場の転倒対策】伯母の顔に青あざが…!駐車場の手すりをDIYで設置した話

穏やかな毎日に突然の衝撃。直視をためらうほどの「青あざ」は伯母の転倒でした

## 1. 順調に見えたリハビリ生活と、週末の穏やかなルーティン

 リハビリを開始して、1ヶ月半ほどが経過した頃でしょうか。

 土曜日にリハビリへ通う生活も、すっかり我が家に定着していました。たまに伯母の家に到着するのが遅れ、「もうリハビリに出かけたかな?」と気になることもありましたが、しっかりと習慣化してくれたようです。

 先日の介護保険を利用した住宅改修では、玄関外の階段に手すりを作ってもらいました。伯母はその手すりをしっかりと握り、軽々と階段を上り下りしています。その姿を見ていると、気のせいか足腰もしっかりしてきたように感じていました。

 リハビリが終わると、いつもの週末のルーティンが始まります。

 昼食を済ませたら、3人でスーパーへ買い出しに出かけます。伯母の好きなものを選びながら、夕飯の材料やおやつ、生活必需品を購入。帰宅後は一緒に夕飯の支度をして、テレビを観ながらご飯を食べ、後片付けをします。いつもと同じような思い出話をしながら、夜は更けていきました。

 翌朝(日曜日)は、朝食後に掃除や洗濯などの家事を手伝います。妻が3日分ほどのおかずをまとめて作り置きし、20時頃に伯母の家を出て福岡の自宅へ帰る――。そんな穏やかな繰り返しの日々を送っていました。

## 2. 突然の異変。直視をためらうほどの「青あざ」

 そんな繰り返しを続けていた、ある日のことです。

 いつものように土曜日の朝10時頃に伯母の家を訪ねると、伯母の顔のほとんどが青く腫れ上がっていました。お岩さん(実際には見たことがありませんが)のように、一瞬、直視することをためらうほどの痛々しい姿です。

​「転んだと?」

「うん、ちょっとね」

「どこで?」

「そこ(駐車場)」

「なんでこけたと?」

「うーん、滑ったたいね」

「痛かったろ?」

「痛かったけど、大丈夫よ」

「今日、リハビリ休む?」

「行くよ」

「凄いな!偉いね」

 痛みをこらえながらもリハビリに行こうとする伯母を送り出す際、私はスタッフの方に状況を説明しました。と同時に、激しい後悔と反省が押し寄せてきました。

 「課題を解決しないで、先送りにしていた。だから、こんなことになってしまったんだ……」

 駐車場の両側に手すりを付けて、そこを伝って玄関外の階段へと移動できるルートを、1日も早く作らなければならない。私は心の中で強く決意しました。

## 3. 「先送りにはしない」――週末を捧げた手すりDIY大作戦

 

 ​一番の難関は、手すりをどうやって固定するかでした。

 いろいろと思案した結果、車庫の鉄骨を利用して取り付けることに決定。さっそくメジャーで必要な箇所を採寸し、材料を洗い出して、近くのホームセンターへと買い出しに走りました。

 ​妻に「3万円くらいかかるけど、いいかな?」と相談すると、快く頷いてくれました(※このDIYの詳しい様子は、別記事「私の日曜大工」に掲載)。

 翌日の夕方まで時間をかけ、何とか手すりを取り付けることができました。これでひとまず、最優先の課題は解決です。

 帰ってきた伯母には、「外から帰ったら、どちらかの手すりをつたって玄関に行くように。真ん中は通ったらつまらんよ」と説明しました。無事に手すりを設置できたことに、心から安堵したのを覚えています。

 しかし、駐車場の手すりが完成したことで、さらに追加で対策すべき場所が見えてきました。「道路と駐車場の段差解消」と「門扉への手すり設置」です。

 「さすがにこの作業は、来週じゃないと無理だな……」

 そう心の中で呟きながら、私たちは福岡への帰路につきました。

残りの工事を2週間かけて完成

 翌週、さっそく追加の工事に取りかかりました。

 福岡の自宅からコンクリート用のハンマードリルやドリル刃などを準備し、再びホームセンターで買い出しをして作業開始。こちらも無事に完成させることができました。

 ​さらにその翌週には、勝手口にも手すりを設置。こうして、一時はどうなることかと思った転倒防止対策は、当初の予想以上に万全な形で完了したのです。

DIYで作った手すりと動線確認。伯母の転倒防止と、うれしい褒め言葉

## 1.伯母と一緒に、手すりの「身体でおぼえる」練習

 せっかくDIYで造った駐車場の手すりも、門柱の取っ手も、勝手口の手すりも、実際に使ってもらわなければ意味がありません。

 ​そこで伯母には、身体で使い方を覚えてもらおうと実践練習をはじめました。まずは道路から門柱の取っ手をしっかり掴んで駐車場に入り、そのまま手すりを伝って玄関へ向かうルートです。動線上に問題がないかの最終確認も兼ねて、じっくり観察しました。

 伯母も面倒くさがらずに何度も繰り返し練習してくれて、こちらは特に問題なさそうです。

## 2.慣れていく動きと、解決への手応え

 次は勝手口の出入りの練習です。最初は「どの部分の手すりを持てばいいのかな?」と少し悩む場面もありました。

​「ここを持ってみたらどう?」と、その場で声をかけながら優しく見守ります。すると慣れてきたのか、しばらくするとまるで最初から手すりがあったかのように自然でスムーズな動きになりました。

​ これで課題が解決し、転倒防止につながれば嬉しい限りです。

## 3.疲れも吹き飛んだ、回転寿司のあとの「一言」

 気づけばすっかり夕飯時を過ぎていたので、3人で回転寿司を食べに行きました。

​ 食後に伯母の家に戻り、のんびりと歓談していると、伯母がポツリと呟きました。

「てっちゃんは、何でも作るのが上手ね。おじさんより上手かもしれん。」

 その言葉を聞いた瞬間、これまでの苦労が一瞬で吹き飛ぶような気持ちになりました。

​ リハビリがこのまま順調に進んでいくことを願いながら、福岡への帰路につきました。

Leave a Comment