Vol16【後編】88歳での難手術。衝撃の診断から「また歩けるようになるまで」の決断
福岡での病院探しと、急遽決まった受診
「伯母の膝をしっかり診てもらえる、信頼できる病院はないだろうか?」
福岡に戻った私は早速、会社の野球部に所属している同僚に相談してみました。すると「整形外科なら和白病院が良いですよ」と教えてくれたのです。九州大学病院から来られている整形外科部長の先生で、臨床経験も豊富とのことでした。
「でも、紹介状もなしに、いきなりそんなすごい先生に診てもらえるだろうか……」
不安を抱えながらも、翌月曜日に妻が電話で問い合わせてくれたところ、「とりあえず連れてきなさい」と言っていただけることに。一番早い日程で予約を取り、週末に熊本へ伯母を迎えに行って、受診日を迎えました。
##医師からの衝撃的な説明と「苦渋の選択」
病院ではレントゲンのほか、MRIや血液検査などを実施。その後、医師から衝撃的な説明がありました。「膝の関節と周囲の骨が脆くなっていて、痛みを取ってまた歩けるようにするには、人工関節に入れ替えるしかありません。このままだと歩けなくなります。
ただし、現時点では手術はできません。周囲の骨がもろいため、関節だけを入れ替えても周囲の骨が壊死してしまうからです。また、手術は全身麻酔で行います。88歳というご高齢ですから、麻酔から覚めないリスクもあります。
骨を強化する薬を3ヶ月間飲んでいただき、骨密度再検査でOKが出たら手術ができます。どうしますか?」
あまりの急展開とリスクの大きさに、その場では即答できませんでした。「明日、お返事します」と伝えて承諾してもらい、ひとまず伯母を私の自宅に連れて帰りました。
##伯母の決意と、3ヶ月間の準備期間
自宅に着いてから、先ほど先生から聞いた話を詳しく伯母に説明し、本人の気持ちを確認しました。
すると伯母からは、「痛みを感じずに、また歩けるようになりたい」という強い言葉が返ってきたのです。
翌日、再び病院に出向いて「手術を希望します」と返事をし、骨を強化する薬を処方してもらいました。
それからの約3ヶ月間、月に1回は熊本の内科受診を兼ねて伯母宅へ出向く生活が始まりました。伯母も次第に我が家に慣れ、ベランダのプランターで花や野菜の世話をしたり、愛犬たちと楽しそうに過ごしたりしながら、手術の日を待ちました。
##いざ、手術へ。「なんてかっこいいんだろ〜」
そして、運命の再検査の日。
検査結果は良好で、無事に手術の日程が決まりました!
いよいよ手術当日(2016年3月)。伯母は全身麻酔をされ、手術室へと運ばれていきました。手術時間は約2時間。事前の準備なども含めると、全体で3時間ほどかかりました。
不安と緊張のなか待っていると、無事に手術が終了。先生からこう説明を受けました。
「手術は無事に終わりましたよ。これからリハビリをしっかりやって、元の歩ける身体に戻りましょうね!」
その言葉と頼もしい姿を見て、思わず**「なんてかっこいいんだろ〜!」**と心から感動してしまいました。
次回は、和白病院の退院とリハビリテーション病院への転院に関する話です。