Vol15【前編】愛犬たちと過ごす穏やかな週末。しかし、伯母の「膝が痛い」から事態は一変した
ひと月に1回、愛犬2匹を連れて熊本の伯母宅へ
その後も、伯母宅への訪問は「月に1回」のペースを維持していました。
以前と変わったことといえば、わが家の愛犬2匹を伯母宅へ連れて行くようになったことくらいでしょうか。伯母の喜ぶ顔が見たかったのと、愛犬たちの気分転換になればと思ったからです。
連れて行くのは、チワワとヨークシャーテリアのミックス犬と、ヨークシャーテリアの純血種の2匹。週末になると伯母宅へ行き、昼食は外食、そのあとスーパーへ買い物へ行き、夕飯を一緒に作ります。
愛犬たちが伯母を癒しているのか……いや、もしかしたら伯母が愛犬たちを癒してくれているのかもしれません。そして日曜日の昼ごろに福岡へ帰る。そんな穏やかな繰り返しが何ヶ月も続いていました。
伯母の健康状態も良好で、2ヶ月に1回の血液検査や体重にも大きな変化はなく、週1回のリハビリも休まずに続けられていました。
##「膝が痛くて…」忍び寄る異変と深まる違和感
ところが、2015年の夏の終わり。いつものように伯母宅へ行くと、伯母がポツリと言いました。
「膝が痛くなって、病院に連れて行ってもらったとよ」
「えっ、初耳だよ! どこかで転んだの?」
「転んじゃおらんよ」
話を聞くと、たまたま向かいのお向かいさんに膝の痛みを打ち明けたところ、近所の整形外科へ連れて行ってくれたとのことでした。レントゲンの結果も骨折ではなく、痛み止めとマッサージで様子を見ているようでした。
「まあ、自然と痛みも治まるかな」
そのときは私も軽く考えており、特に深く心配はしていませんでした。
しかし……ひと月経っても膝の痛みは治まるどころか、「マッサージをしても痛い」と言うではありませんか。
「これは、セカンドオピニオンが必要かもしれない」
熊本ではなく、私の自宅がある福岡の病院で診てもらおう。何かあってもすぐに対応できるし、絶対にそのほうがいい――。そう確信した私は、すぐに動き出すことにしました。
(後編へ続く)