vol13伯母の平穏な日常と、嬉野温泉で味わう絶品「とろける湯豆腐」の思い出

平穏な日常に感謝!嬉野温泉に行きました

​##平穏な日常と、あたたかいご近所の支え

 

 駐車場に手すりを設置してから、しばらくの月日が流れました。伯母は休むことなくリハビリに通い続けており、おかげでその後は転倒することもなく過ごせています。月に1回の内科受診(採血は2ヶ月に1回)でも、高齢による血糖値や血圧の高さ以外は大きな問題もなく、お薬の処方だけで済んでいます。

 今では私たちが送り出さなくても、自分で準備をして出かけられるようになりました。

 さらにありがたいことに、道路を挟んだお向かいさんがとても親切な方で、私たちの手を煩わせないようにと伯母を内科受診へ連れて行ってくださるようになったのです。

 ご近所の方々も温かく気にかけてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 そうした皆様のご厚意に甘えながら、それまでは毎週のように通っていた熊本への帰省も、月に1回、時には2ヶ月に1回というペースに落ち着いていきました。

##遠くから届ける「大好物」と電話越しの笑顔

 

 月に1回行けない時には、普段の買い物で買えない分を補うため、伯母の大好物である魚の干物を宅配で送るようにしています。届くとすぐに伯母から電話がかかってきます。

​「いつもすいませ〜ん。こんなにたくさん頂いて」

「いやいや、遠慮せず食べてね。他に食べたいものある?」

「何もいらんよ!」

​ 受話器越しにそんなやり取りをするのが、恒例の日常となりました。

##娘のひと言から決まった、嬉野温泉への旅

 

 ある日、福岡の自宅で娘と3人で夕食を囲んでいたときのこと。「そろそろ伯母さんを温泉に連れて行こうかな」と私が呟くと、娘が「今度は私も一緒に行こうかな」と言い出しました。(あとから判明したのですが、実は行きたい場所があったようです)。

 娘の言葉に乗っかる形で、行き先を決定。今回は佐賀県にある嬉野温泉の「大正屋別館」へ向かうことにしました。

 伯母のリハビリ日程を調整し、さっそく出発。あいにく直前で娘は仕事都合で行けなくなってしまいましたが、またの機会を楽しみに留守番となりました。

##歴史ある嬉野温泉と、忘れられない絶品「湯豆腐」

 

 嬉野温泉街のど真ん中に佇むその宿は、以前訪れた原鶴温泉と同様に「美肌の湯」として知られる素晴らしいお湯でした。「大正屋」という名の通り大正時代に創業されたそうで、歴史の深さを感じさせます。

 そして特に強く印象に残っているのが、名物の「湯豆腐」です。地元の温泉水で豆腐を煮込むことで、豆腐が文字通り“とろける”ような食感に変わる極上の逸品。湯豆腐がこんなにも美味しいものなのかと、本当に驚きました。白ワインとの相性も抜群です。

 いつものように美味しい食事を味わいながら、伯母は「今度はうちがお金を出すけん、〇〇ちゃん(娘)も一緒に行こうね」と大ご満悦の様子。お風呂も食事も心ゆくまで満喫し、心身ともにすっきりとリフレッシュすることができました。

 

##「次は娘も一緒に」美味しく心ほぐれるひととき

「次こそは、絶対に娘も連れて温泉に行こう」と心に決めながら、満足感いっぱいで帰路に就きました。

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