Vol4神様について(その2)4番目〜17番目
次に現れた神様(4〜17番目)
前Volの「最初の3柱の神様」に続いて、ここから世界の形がどんどん作られていきます。
4番目、5番目に現れたのも、まだ性別のない「独神(ひとりがみ)」の神様たちです。
- 4番目:宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)
- 5番目:天之常立神(アメノトコタチノカミ)
この5番目の神様までを、特別な神々として「別天神(ことあまつかみ)」と呼びます。
そして、ここからいよいよ**「神世七代(かみよななよ)」**と呼ばれる、地球のルーツを作る神様たちの物語が始まります。まず最初に現れたのは、最後の独神たちです。
- 6番目:国之常立神(クニノトコタチノカミ)
- 7番目:豊雲野神(トヨクモノノカミ) (国土が徐々に豊かになり、雲や霧が立ち込め、大気が整っていく様子を表しています)
ここで独神の登場は終わり、次からは物語が大きく動きます!
🌍 地球の進化プロセス?初めての「男女ペア」の神様たち
8番目の神様からは、それまでの独神とは異なり、初めて**「男神(おがみ)」と「女神(めがみ)」がペア**で現れるようになります。
実はここからの神様たちの名前を追っていくと、「大地のぬかるみが泥になり、砂になり、植物が芽吹き、やがて人間が暮らせる環境になっていく」という、まるで地球の進化プロセスが綺麗に描かれているのです!
順番に見ていきましょう。
【第1ステージ:泥からしっかりした土へ】
泥水のような状態から、少しずつ泥と水が分離し始める様子を表しています。8番目、9番目
- 🚹 宇比地邇神(ウヒヂニノカミ):泥土(ひぢ)の神。大地が少し乾燥して、泥の土台ができ始めた状態。
- 🚺 須比智邇神(スヒヂニノカミ):砂土(す)の神。泥がさらに乾いて、砂混じりのしっかりした土になった状態。
【第2ステージ:生命の誕生とエネルギー】10番目、11番目
土壌が整い、いよいよ植物などの生命が芽生え、力強く成長していくエネルギーを表しています。
- 🚹 角杙神(ツヌグイノカミ):角(つの)のように、植物の芽が力強く突き出てくる様子。
- 🚺 活杙神(イクグイノカミ):生き生きとした生命力が、杭(くい)のように大地にしっかりと根を張る様子。
【第3ステージ:快適な住環境の完成】
家を建てたり、人々が社会生活を送ったりできるほど、環境が完全に整ったステップです。12番目、13番目
- 🚹 意富斗能地神(オオトノヂノカミ):大いなる戸(家の入り口)を持つ、頼もしい男性。
- 🚺 大斗乃弁神(オオトノベノカミ):大いなる戸のなかにいる、美しい女性。 (※男女が同じ家で快適に暮らせるほど、環境が整ったことを意味します)
【第4ステージ:姿の完成と、恋心の芽生え】14番目、15番目
次に来るイザナギ・イザナミの直前に現れた神々です。姿形が美しく整い、お互いを意識し合う「恋心」や「憧れ」の発生を表しています。
- 🚹 於母陀流神(オモダルノカミ):顔立ち(面)が完璧に整っていて素晴らしい(足る)と、相手を称賛する言葉。
- 🚺 阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ):その完璧な姿を見て「なんとまあ、恐れ多い(畏し)ほど素晴らしいことよ」と感動し、身震いする様子。
👑 満を持して登場!あの有名な夫婦神
環境が整い、お互いを想う心が生まれたところで、この「神世七代」の締めくくりとして、満を持して登場するのがこちらの神様たちです!16、17番目
- 🚹 伊邪那岐神(イザナギノカミ)
- 🚺 伊邪那美神(イザナミノカミ)
皆さんもよくご存知の、あの日本列島を生み出すレジェンドペアですね。
こうして『古事記』を読み解いていくと、最初は「宇宙の壮大なエネルギー」だったものが、徐々に「天と地の形成」、そして「男女による国造り」へと、まるで見事なリレーのように美しくバトンタッチされていることが分かります。
**「神様の名前の意味を知ると、ただの呪文みたいだった名前が、急にリアルな物語に見えてきますよね!」**
次は、いよいよこのイザナ ギとイザナミによる、ダイナミックな「国生み」のお話を紐解いていきましょう!