Vol9【実録】予算20万円の壁!熊本の伯母宅で進めた「高齢者住宅改修」と介護レンタル奮闘記

伯母の安全を守るための話し合い

 こんにちは。今回は、熊本に住む伯母の自宅の「住宅改修(バリアフリー化)」を進めたときのお話です。

 事の始まりは、伯母の定期受診(眼科)へ付き添うタイミングに合わせ、地域包括支援センターのケアマネジャー(以下、ケアマネさん)にアポを取ったことでした。ここから、伯母の安全を守るための話し合いがスタートします。

1. ケアマネさんとの初顔合わせ:予算20万円でどこまでできる?

 最初の打合せは、ケアマネさんからの提案をベースに、こちら側の要望を伝えていくスタイルで進みました。

 高齢者の住宅改修には介護保険が適用され、**材料費と工事代を合わせて総額20万円までなら、自己負担なし(※収入に応じた負担割合により、実質1割〜3割負担など。今回は上限枠内での調整)**で工事が可能です。

 あれこれと相談を重ねた結果、最終的に以下の4つを希望することになりました。

【当初の最終希望案】

  1. ​玄関外の階段に手すりを付ける
  2. ​お風呂場に手すりを付ける
  3. ​外回り(外壁)の角に縦型の手すりを付ける
  4. ​車庫の両側にも手すりを付ける

 実は、話し合いの中で「玄関の内側にも小さな階段と手すりが欲しい」という要望も出たのですが、工事範囲が広くなると20万円を大きく超えてしまう可能性が高いとのこと。そのため、玄関内は工事ではなく「福祉用具のレンタル」で賄う方向で調整することになりました。

 ​ケアマネさんがこれらの要望を一度持ち帰り、業者に打診して見積もりを取ってくれることに。次回の打合せには、介護レンタル業者さんも同席する運びとなりました。

2. 見積もりを見て絶句!「専用の穴開け機械」が予算を圧迫

 1週間後、2回目の打合せが行われました。

 集まったのは、ケアマネさん、改修工事業者さん、レンタル業者さん、そして私の4人です。

 ​さっそく改修工事業者さんから提出された見積もり資料を見て、思わず心の中で**「うわっ、高い……!」**と声を上げてしまいました。

​「玄関外の階段」「お風呂場」「外壁」の3ヶ所の手すりだけで、介護保険の支給限度額(20万円)にほぼ達していたのです。自分たちのお金で全額支払うのであれば価格交渉もできますが、保険から費用を補助してもらう立場上、思い切った値引き交渉ができるはずもありません。

車庫の手すりは「DIY」へ舵を切ることに

 高額になった理由は、玄関外の手すり工事にありました。

 コンクリートに穴を開けてポールの支柱を建て、セメントで塞ぐ必要があるのですが、そのための「専用の穴開け機械」を使う費用がかさむのだそうです。

 この時点で予算がギリギリのため、4つ目の要望だった「車庫の両側の手すり」を追加すると、完全に足が出て(自己負担になって)しまいます。ちなみにいくらかかるか尋ねると、**「見積もりをしてみないと分かりませんが、プラス10万円ほどはかかるでしょう」**とのこと。

 予算を大幅にオーバーしてしまうため、「それなら車庫の手すりは結構です」と、その場で見積もり通りの3ヶ所で即答しました。

3. 福祉用具レンタルを賢く活用&工事日の確定

 ここで改修工事業者さんは退席され、続いてレンタル業者さんとの打合せに移ります。

 工事を諦めた「玄関内の階段手すり」ですが、ありがたいことに、置くだけで使える一体型の専用レンタル商品がありました。

 介護保険の適用がなければ月々5,580円のところ、保険適用(1割負担)のおかげで月々558円で借りられることに!

 トイレの手すりなど、他の製品も勧められましたが、現時点では必要性を感じなかったのでその商品のみに決定。3ヶ月に1回定期点検をしてくれるとのことだったので、伯母の眼科検診の日程に合わせて点検に来てもらえるよう調整をお願いしました。

 これで、無事に改修工事とレンタル物品のプランがすべて確定。

「やれやれ、これで一安心だ」とホッとしたのも束の間、次に待っているのは「工事の立ち合い」です。

 工事には2〜3日かかるとのこと。私の仕事の都合もあり、土日を含めた複数の候補日を工事業者に提示し、無事に工事日が決まりました。

4. アクシデント発生!?いよいよ始まった改修工事

 時は流れ、迎えた工事当日。土曜日の朝10時から作業がスタートしました。

「順調に進んでくれるといいな」と思って見守っていましたが、どうにも作業が難航している様子。

​「もしかして、穴を開けるのに手間取っているのかな……?」

 嫌な予感は的中しました。伯母宅の駐車場は「生コンクリート」で固められていたため、想像以上に硬かったのです。なんと工事業者さんが途中で作業を中断して帰られてしまいました。どうやら、コンクリートに穴を開けるための工具の刃が折れてしまったようです。

 一時はどうなることかと思いましたが、職人さんが機材を調達して戻り、粘り強く作業してくれたおかげで、夕方にはなんとか穴開けと支柱の差し込みまでが完了。翌日にはセメントを流し込み、きれいに固定されました。

 ちなみに、お風呂場の変化はあっという間に完了!

 紆余曲折ありましたが、これでひとまず、伯母の転倒リスクを大きく軽減することができたと胸をなでおろしています。

​(画像:完成した玄関外の階段手すり)

まとめ:次なる問題は「伯母の筋力強化」伯母の気持ちは微妙!

 予算の壁やコンクリートの硬さなど、予想外のハプニングもありましたが、ケアマネさんや業者さんのおかげで、上限額を賢く使ったバリアフリー化が実現しました。

 しかし、予算の関係で諦めた「車庫の両側の手すり」がまだ残っています。

 伯母の安全を確保するため、「伯母宅駐車場の両側手すりを検討したいのですが、簡単に出来るのか自信がありません。手すり棒を購入したとしても取付をどうするか、どのように付けるか検討する時間が必要です。その前に、前回転倒した結果を受けての対策(筋力強化)を優先する事にしました。伯母にリハビリの話を持ちかけたら、その気が無く無理に勧めても意固地になるので、温泉旅行にでも行こうかと誘いました。次回は3回目の温泉旅行の話です。

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